コロナ禍で急速に求められたテレワーク移行。その中でも最もネックになったのが、チームで受ける電話対応でした。
本記事では、Amazon Connectを使ってコールセンター機能をクラウド化し、構想からわずか1週間で本番運用に乗せた社内事例を紹介します。単なる成功談ではなく、「なぜ他の選択肢を捨てたのか」「実際にどの作業を1週間でやったのか」「運用で詰まったポイントは何か」まで踏み込み、再現性のある判断材料としてまとめています。
コロナ禍によって生じた課題と対策
ディーネットでは、テクニカルサポート部隊が24時間365日体制でお客様のWEBインフラを支えています。
導入内容
ディーネットでは、テクニカルサポート部隊が24時間365日体制でお客様のWEBインフラを支えています。
導入効果と懸念点
実際に、テクニカルサポート業務に導入してみて、大きなメリットを感じることができました。反対に多少のデメリットも存在しているのでまとめてみます。
利用料金
「Amazon Connect」で発生する主要な料金は次の通りです。ディーネットの実績としては、毎月1万円以内に収まっています。
| 項目 | 単価 | 単位 |
|---|---|---|
| 電話番号の開通 | $0.1 | 日 |
| 通話料金 発信 | $0.1 | 分 |
| 着信 | $0.003 | 分 |
| AmazonConnect利用料金 | 0.0180(発信/着信の合算) | 音声1分ごとに |
| S3利用料金 | $0.023 | GB(音声録音データがある場合) |
関連するFAQ
Q. なぜ転送サービスやクラウドPBXではなくAmazon Connectを選んだのですか?
A. 転送サービスは特定の担当者に着信が偏りやすく、チームで均等に受ける運用に向きませんでした。クラウドPBXはベンダー選定や導入リードタイム、仕様調整の不確実性があり、緊急対応には不向きでした。Amazon Connectは自社で即時構築でき、待機時間ベースの自動振り分けなど柔軟な制御が可能だった点が決め手です。
Q. 「1週間で導入」の具体的な内訳は?
A. 概ね以下の流れです。
• Day1:要件整理・構成決定(既存番号転送+簡易フロー)
• Day2:Amazon Connect環境構築・電話番号払い出し
• Day3:着信フロー作成(オンライン判定・優先順位・混雑応答)
• Day4:既存番号の転送設定・発信テスト
• Day5:通話録音・履歴確認・権限設定
• Day6:運用ルール整備(ステータス管理・シフト時の確認手順)
• Day7:全体テスト後、本番切替
シンプルな構成に絞ったことが短期化のポイントです。
Q. 月額1万円以内に収まった条件を教えてください
A. 少人数のテクニカルサポートチームで、通話時間が極端に長くない前提です。課金は「通話分数+利用分数」の従量制のため、通話量と同時接続数が増えると比例して上がります。本事例は常時大規模ではない運用だったため、この水準に収まりました。
Q. 着信から対応までの流れはどうなっていますか?
A. 既存番号→Amazon Connectへ転送→オンラインの担当者を検索→複数いれば待機時間が長い人へ着信→不在時は第2優先へ→全員不在なら自動応答、という流れです。これにより在宅でも偏りなく分配できます。
Q. 実際に起きた運用トラブルは?
A. 代表的なのは以下です。
• ステータス更新漏れ:オンラインのまま離席し、着信が滞留
• VPN切替時の音声不通:受話後に音声が届かないケース
• 環境依存の音質劣化:ヘッドセットや回線品質の影響
いずれも「運用ルール明確化」「事前チェック」「機器見直し」で徐々に改善しました。
Q. ステータス管理の課題はどう対処しましたか?
A. 手動更新が前提のため、シフト交代時のチェックや離席時のルールを明文化しました。導入初期は交代タイミングで疎通テストも実施し、人的ミスを減らしています。
Q. 小規模チームでも現実的に運用できますか?
A. 可能です。むしろ本事例のように少人数・シンプル構成のほうが短期間で立ち上げやすく、コストも抑えやすいです。拡張も段階的に行えます。
まとめ
コロナ禍の影響によるテレワーク対応として「Amazon Connect」の導入実績をご紹介してみました。
準備期間が短かったこともあり、極力シンプルな問い合わせフローを迅速に構築しました。
ディーネットでは、お客様向けに「Amazon Connect」の導入サポートを提供しています。シンプルな使い方以外にも、「CTI」との統合や、50名以上のエージェント数がいる大規模コールセンターの実績があります。Amazon Connectに興味がある方はぜひご相談ください。


