【2025年4月】今すぐ対応すべき期限が一目で分かるOS・ミドルウェアEOL一覧

システム運用で見落とされがちなのがEOLサポート終了の管理です。気づいたときには既にサポート切れ、というケースも珍しくありません。

本記事では、Windows ServerやLinux系OS、PHP・MySQL・PostgreSQL・Pythonなど、現場でよく使われる主要コンポーネントのEOLを一覧化しつつ、「今すぐ対応すべきかどうか」が分かるよう優先度付きで整理しています。

「どれがいつまで使えるのか」だけでなく、「何から手を付けるべきか」まで判断できる構成にしています。無理のないアップグレード計画の判断材料として活用してください。

OSのEOL情報

主要なOSディストリビューションのサポート終了の情報は次の通りです。

ディストリビューションメインサポート終了セキュリティ/
延長サポート終了
情報ソース
AlmaLinux 92027年5月31日
(RHEL9に準拠)
2032年5月31日almalinux.org
AlmaLinux 82024年5月31日
(RHEL8に準拠)
2029年5月31日almalinux.org
Amazon Linux 20232027年6月30日2029年6月30日docs.aws.amazon.com
Amazon Linux 22026年6月30日aws.amazon.com
Windows Server 20222026年10月13日2031年10月14日learn.microsoft.com
Windows Server 20192024年1月9日2029年1月9日learn.microsoft.com
Windows Server 2016終了済
(2022年1月11日)
2027年1月12日learn.microsoft.com

ミドルウェアのEOL情報

主要なミドルウェアのサポート終了の情報は次の通りです。

ソフトウェアメインサポート終了セキュリティ/
延長サポート終了
情報ソース
PHP 8.42026年12月31日2028年12月31日php.net
PHP 8.32025年12月31日2027年12月31日php.net
PHP 8.22024年12月31日2026年12月31日php.net
PHP 8.12023年11月31日2025年12月31日php.net
MySQL 8.42029年4月2032年4月oracle.com
MySQL 8.02025年4月2026年4月oracle.com
MySQL 5.7終了済
(2023年10月25日)
終了済
(2023年10月)
oracle.com
PostgreSQL 172029年11月8日postgresql.org
PostgreSQL 162028年11月9日postgresql.org
PostgreSQL 152027年11月11日postgresql.org
PostgreSQL 142026年11月12日postgresql.org
PostgreSQL 132025年11月13日postgresql.org
Python 3.132029年10月devguide.python.org
Python 3.122028年10月devguide.python.org
Python 3.112027年10月devguide.python.org
Python 3.102026年10月devguide.python.org
Python 3.92025年10月devguide.python.org
SQL Server 20222028年1月11日2033年1月11日learn.microsoft.com
SQL Server 20192025年2月28日2030年1月8日learn.microsoft.com
SQL Server 20162021年7月13日2026年7月14日learn.microsoft.com

EOL間近・移行時の注意点

  • セキュリティリスク
    サポート終了後はセキュリティパッチや脆弱性修正が提供されなくなるため、脆弱性が発見されても修正されません。速やかにサポート中のバージョンへアップグレードする必要があります。
  • 互換性チェック
    特にOSやミドルウェアを新バージョンに上げる場合、アプリケーションや他のサービスとの互換性をテストしましょう。大幅なAPI変更や非推奨機能の削除などがある場合、事前準備が必要です。
  • 計画的なアップグレード
    EOLが近づいてから慌てて移行するのではなく、サポート期間やシステム要件を踏まえて早めに計画を立てるのがおすすめです。長期的にはコストとリスクを抑えられます。
  • LTS版の活用
    長期サポート(LTS)モデルが明確に提供されている製品(例: Windows ServerやMySQL 8.0など)は、安定した運用が期待できます。ただし、製品やコミュニティのポリシーは予告なく変わる可能性があるため、最新情報の確認も重要です。

関連するFAQ

Q. EOLを過ぎたまま運用している企業は実際どうしていますか?

A. 実際には延命運用されているケースもありますが、多くはネットワーク制限やWAF導入などでリスクを抑えています。ただし根本対策ではないため、監査や取引要件で問題になるケースもあり、長期的には推奨されません。

Q. 延長サポート期間中なら安全と考えて問題ないですか?

A. 一定の安全性は保たれますが、提供されるのは主にセキュリティ修正のみです。新機能や互換性改善は行われないため、周辺ツールとの不整合や技術的負債は徐々に増えていきます。

Q. アップグレードはいつから検討すべきですか?

A. 少なくとも「メインサポート終了の1年前」には着手が現実的です。実務では検証環境の構築、依存関係の洗い出し、段階移行などに想定以上の時間がかかります。

Q. OSとミドルウェア、どちらを優先して更新すべきですか?

A. 原則は外部公開されるレイヤー(OSやWebサーバー、ランタイム)を優先します。ただし依存関係が強いため、単体ではなく「まとめて上げる必要があるか」を先に見極めることが重要です。

Q. バージョンアップ時に一番つまずきやすいポイントは?

A. 依存ライブラリやフレームワークの非互換です。特にPHPやPythonは周辺エコシステムの影響が大きく、「本体より周辺が動かない」ケースが頻発します。

Q. LTS版を選べば運用は楽になりますか?

A. 頻繁な更新は減りますが、「後回しにしやすい」という別のリスクも生まれます。LTSでも期限は必ず来るため、定期的な棚卸しと計画更新が前提になります。

まとめ

OSやミドルウェアのEOLは、セキュリティリスクやサポート切れによるトラブルを回避するために、必ず把握しておくべき情報です。本記事の情報を参考に、早めのアップグレード計画や環境整備を行い、システムを最新かつ安全な状態に保ちましょう。

  • 更新情報の確認: 公式ドキュメントやリリースノートを定期的にチェック
  • 計画的な移行: 互換性やリスク、運用コストを考慮しながら段階的に実施
  • サポート体制の確保: サポートが終了する前に後継バージョンや代替製品への移行検討

運用環境に合わせて、上記情報を活用いただければ幸いです。